お知らせ
2025年度 第1回講演会が開催されました 

2025年度 第1回講演会が、東京農業大学世田谷キャンパス内の横井講堂を会場として、6月12日の午後、開催されました。
12時45分から、5月26日に開催された「2025年度総会」における議決内容や報告内容を事務局から会員の皆様にご報告しました。 続いて、五十君静信理事長から、第8期の役員に選任された13名をスライド紹介させていただき、開会のご挨拶を参加された皆様に差し上げ、講演会を開始しました。 座長は理事の土屋禎と守山隆敏が担当しました。座長から演者のご略歴を紹介し、ご講演をいただきました。

講演1では、国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 第一室長の渡邉敬浩先生から、
「食品規格の実行に必要な分析の国際整合」と題して、お話をいただきました。
最初に、国際整合という用語の持つ意味を解説され、整合が必要な理由を示されました。そして、 何をどのように国際的に整合させるのかという点について、問題点を私的な考えが含まれることを 断りながら指摘されました。規格を運用するための、サンプリング、分析、検査の各工程での状況を 示され、これから必要となる方向性を話されました。

講演2では、食品安全技術センター代表の今城敏先生から、「食品企業における国際整合性の意義」と題して、お話しいただきました。
まず、食品安全の国際的潮流と日本の現状を振り返られ、我が国の抱える問題点を指摘されました。BtoBにおける食品安全の取り組みと課題だけでなく、GtoG(政府と政府)における課題があることも示されました。そして、様々な認証制度がどのような立ち位置で存在しているのかを解説され、食品事業者に求められている取組みの方向性などについて、解説されました。

講演3では、国際食品安全コンサルタントの山田友紀子先生から、「国際的に合意された科学的食品安全の枠組み-染物質と残留農薬を例として-」と題して、お話をいただきました。 Codex 委員会のいう食品が安全であることの意味を解説され、安全の評価やリスクの評価がどのようにして進められているのか、そこにどのような問題があるのか、指摘されました。食品の安全 を確保するための基準値の設定方法は、天然毒素、汚染物質と残留農薬とでは大きく異なることを示され、これから取組むべき方向性について言及されました。

3名の演者の講演終了後、理事土屋禎の進行により、3名の演者の先生にご出席をいただき、理事守山隆敏を交えて、パネルディスカッションを展開しました。会場からのご質問、Live 配信を視聴 されている方からのご質問などに、各演者から回答をいただきまして、活発な議論が交わされました。 講演会を閉じるにあたり、五十君靜信理事長からの参加者の皆様にご挨拶差し上げました。
講演の概要は「定期通信66号」としてお届けしていますので、是非ご覧下さい。 また、講演の動画記録をアーカイブ配信でVimeoを通じてご提供しています。こちらは会員限定となりますので、アーカイブ配信をご希望の場合はご入会をご検討ください。
今回の講演会においては、当法人の団体賛助会員の協力を得て、7社に付設展示を行っていただくともに、8社の動画配信をお届けし、ご来場の皆様及びLive配信を視聴されている皆様に情報をご提供いたしました。
動画配信
栄研化学、エルメックス、関東化学、JNC、島津ダイアグノスティクス、セントラル科学貿易、ネオジェンジャパン、
ビオメリュー・ジャパン (50 音順)
付設展示
栄研化学、エルメックス、関東化学、極東製薬工業、島津ダイアグノスティクス、セントラル科学貿易、
ビオメリュー・ジャパン (50 音順)
食の安全と微生物検査第15巻第1号が発行されました 
会誌「食の安全と微生物検査」は、2025年度第1回講演会の抄録特集号として第15巻第1号が発行されました。3名の演者の講演抄録とスライドハンドアウトに加えて、宮下隆 先生が書下ろされた技術レポートなどが収載されています。
大変有用な情報が提供されています。是非、ご覧ください。
詳細は「会誌「食の安全と微生物検査」第15巻第1号」をご覧ください。

特集:2025年度第1回講演会
講演1:食品規格の実効に必要な分析の国際整合
国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 第一室長 渡邉 敬浩
講演2:食品企業における国際整合性の意義
食品安全技術センター 代表 今城 敏
講演3:国際的に合意された化学的食品安全の枠組み―汚染物質と残留農薬を例として-
International Food Safety Consultant 山田 友紀子
技術レポート シリーズ No26
食品安全・品質保証におけるMALDI-MS微生物同定の活用
江崎グリコ株式会社 宮下 隆
定期通信
定期通信第64号 2024年度第2回講演会聴講録
講演1:食品ロス削減への取組みと食品安全
田中 誠 先生(消費者庁消費者教育推進課 食品ロス削減推進室長)
講演2:事業系食品ロスの削減への取組
速見 基弘 先生(農林水産省 外食・食文化課食品ロス・リサイクル対策室 課長補佐)
講演3:チルドサラダ商品の消費期間、賞味期間延長技術と食品安全
-カット野菜、ロングライフサラダ、高圧処理サラダ-
吉田 佳弘 先生(キユーピー株式会社 食創造研究所野菜・惣菜研究チームリーダー)
講演4:脱酸素剤による食品の品質保存技術~微生物制御への有効性
田中 宏和 先生(MGCエージレス株式会社 カスタマーサービス部長)
定期通信第65号 食品衛生監視員の仕事と微生物検査
NPO法人食の安全と微生物検査 理事 (元中央区食品衛生監視員) 小暮 実
事業計画と活動予算
2025年度の事業計画書、活動予算書
お知らせ
会誌「食の安全と微生物検査」のご案内 会員のご案内
定期通信第66号をお届けします 
定期通信第66号は、2025年度第1回講演会における、3名の演者の先生方による、ご講演の聴講録です。 国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部第1室長 渡邉 敬浩 先生 による「食品規格の実効に必要な分析の国際整合」、食品安全技術センター 代表 今城 敏 先生「食品企業における国際整合性の意義」、International Food Safety Consultant 山田 友紀子 先生による「国際的に合意された化学的食品安全の枠組み―汚染物質と残留農薬を例として-」の3つの講演について、まとめたものです。聴講録には数枚のスライドが添えられています。また、その内容については、各演者の先生に監修をしていただいております。
なお、パネルディスカッションで交わされたQ&Aのうち、主なものも収載してあります。 詳しくは情報提供・Q&Aをご覧下さい。
講演の抄録、スライドハンドアウトは、会誌「食の安全と微生物検査」第15巻第1号に掲載されています。会誌はこのホームページからご注文いただけます。
講演はアーカイブ配信でご覧いただけます。閲覧は当法人の会員に限定されています。会員専用ページをご覧下さい。
2025年度 総会から議決事項をご報告します
5月26日開催した「2025年度総会」におきまして、以下の4つの議案が議決承認され、2つの報告事項が了承されました。
開催日時 | 2025年5月26日月曜日 16時10分から17時10分 * |
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開催方式 | ZoomによるWeb会議方式 |
開催日時 | 正会員(個人及び団体)22名、事前に議決権を行使した正会員30名 |
議決事項 |
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報告事項 |
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定期通信第65号をお届けします
定期通信第65号の著者は、2024年から当法人の理事に加わっていただきました、小暮実先生による書き下ろしです。
小暮先生は、東京都の中央区で40年近く食品衛生監視員として勤務され、豊富な現場での経験をお持ちです。その実績を踏まえて、食品衛生監視員の仕事から見た微生物検査について「食品衛生監視員の仕事と微生物検査」を執筆していただきました。 是非、お読み下さい。
講演会等がVimeoを通じてご覧いただけます
講演会の当日、会場にお越しになれなかった会員のために、Live配信を記録したものをアーカイブ配信で提供しています。ただし、アーカイブ配信の利用は当法人の会員に限らせていただいております。一般(非会員)の方でアーカイブ配信を希望される場合は、ご入会をお願いします。
配信はVimeoを通じて行います。
視聴するデータのURL及び取得に必要なパスワードについては、以下の方法でご入手いただけます。
入手方法
会員専用ページに視聴のご案内を掲載していますので、ご覧ください。 また、以下の方法でも掲載方法をご案内することができます。
下記の庶務担当のアドレスにメールで、会員番号と、団体会員の場合は機関名と視聴する方のお名前、個人会員の場合は会員氏名を記載して、例えば、2025年6月の講演会を希望される場合は件名に「2025年度第1回講演会視聴希望」、2024年11月の第2回講演会の視聴を希望される場合は件名に「2024年度第2回講演会視聴希望」として送信して下さい。
申請先メールアドレス | 庶務担当:shomu@foodsafety-mbt.com ※クリックするとメーラーが立ち上がります。 |
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メールのタイトル | アーカイブ配信の閲覧希望:(配信を希望する講演会のタイトルをご記入ください) 例)アーカイブ配信の視聴希望:2025年度第1回講演会 |
メールの内容 |
アーカイブ配信の閲覧希望の閲覧を希望します。 (申請事項) 希望する講演会・研修会の名称: 会員番号: 個人会員:(会員氏名をご記入ください) 団体会員:(機関名称と視聴する者の氏名をご記入ください) |